珈琲ブーガルー

斜投影法と等角投影法･･･ややや、バウムオプティクスです。
今日は来客予定がございますので、早めの更新です。

ボクの珈琲暦はとても短い。
短いクセに、豆を買っては毎朝飲む分だけ豆をガリガリしているような、言わばイキリだ。
これもひょんな事がキッカケで、3年ほど前の春に福井へ行った時、知人に「コーヒーを飲むなら喫茶店に行かずに、ウチで飲みませんか？今から豆を買いに行くので。」と誘われ、連れて行かれたコーヒー豆屋さんで自家焙煎とハンドピッキングというプロの仕事とコダワリを目の当たりにし、ノボせやすいボクはその場でコーヒー豆200gとこのチープなハンドミルを購入したのだ。
家に帰るなり「ホレ！こんなん買うてきたど！」と鼻息荒く差し出す姿に、元来コーヒー好きのじゅく子も「え？ど、どうしたん？何で福井土産がコレなん？」と驚きを隠せないでいた。
ともかくその日から毎朝コーヒー豆をガリガリすることが寝起きの日課となり、今も尚コーヒー豆を買っては飽きずに挽き続けている。
ところが過日。。。
いつものように豆を挽こうとハンドルを回すも、いつものガリガリといった手ごたえがなく、どうもスルスルと滑るのだ。
どうしたんだ？ヘイヘイベイベー！？と何度も分解掃除やら目詰まり除去をしてみても、一向にガリガリとした手ごたえが戻ってこない。

そこで先日、友人から譲り受けたオサレなミルを使用すると、それはそれは素晴らしいパワーを発揮し、ガリガリと豆を磨り潰していくのだ。
見た目もバッチリでインテリアとしてお店に鎮座しているのだが、やはり我々としては手に馴染んでたり、豆の量も目分量ながら把握できていたチープなヤツを過去のものとする決断ができずにいたのだ。
そんな折、いつもお願いしているコーヒー豆屋さんの大将が配達に来てくれた際に「これはどないだっか？もう見切りをつけた方が宜しいだっか？」と伺ってみると、リーソクで「こんなモンあきまへん！3年も使こたら使いすぎやがな！そんなモンはサッサと捨てて、コッチを大事に使いなはれ！これやったら10年以上はイケまっせ！」と、それはもうケチョンケチョンに言い放たれました(´Д` )
まぁ冷静に考えれば、値段には値段なりの性能と寿命があるし、自分たちも商いを生業としている立場なので「なるほど仰る通りだ」と、ある意味プロであるコーヒー豆屋さんの大将に引導を渡してもらえて良かったなと、3年半ほど毎朝お世話になったねと、遂にそして突然にチープなハンドミルとオサラバの時期が来たのだと悟り、最後にさっき大将が配達してくれた新しい豆で引退セレモニーをしようじゃないかと、こぼれ落ちる涙をグッと堪え、サラサラと豆を入れて力いっぱいハンドルを回してみると、